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色覚異常

色覚異常とは

色覚異常とは

色覚異常とは、多くの方が思っている物や景色の色とは異なって見える、あるいは感じている状態を言います。正常に物を見る場合、視力・視野・色覚の三つの機能が必要になるのですが、色覚異常とはこの三つの機能のうち、色覚に異常があることを言います。

そもそも色覚とは、可視光線(400~800 nm)の各波長に応じて起こる感覚のことです。網膜には明るい空間で物を詳しく見るのに長けている光センサー的な役割のある3つの錐体(L錐体、M錐体、S錐体)があり、この組み合わせにより色を見分けているのですが、色覚異常は3つの錐体のどれか、もしくは全部が欠損するか不完全な場合に起きると言われています。

なお、色覚異常には生まれつきの先天性と、ある病気が原因で起きる後天性の2つのタイプに分類されます。後天色覚異常は、網膜や視神経、脳内の病気あるいは加齢といった後天的な原因で起きる色覚障害になります。

先天色覚異常

先天色覚異常では、多くの場合視力は正常です。日本人男性の20人に1人(5%)、日本人女性の500人に1人(0.2%)の割合で発症しています。原因は遺伝的によるものと言われています。錐体と呼ばれる色の違いを識別する機能がうまく働かなくなることで色覚異常が起きます。

程度の差が大きい先天色覚異常

一口に先天色覚異常と言ってもタイプは様々です。あらゆる色は光の三原色(赤、緑、青)の3つの光の組み合わせでつくられますが、錐体(視細胞)も、赤に敏感なタイプ、緑に敏感なタイプ、そして青に敏感なタイプの3種類があります。この3種類の錐体のどれかが足りなかったり、十分に機能しなかったりするために色覚障害が起こるのです。3種類の錐体のうち、すべてまたは2種類の機能が失われているタイプを「1色覚」、どれか一つが欠けているタイプを「2色覚」と言い、3種類あっても、そのうちどれかの機能が低下しているタイプを「異常3色覚」と言います。

また、色覚異常には程度の差があり、同じタイプでも軽度から重度まで様々です。重度の場合は、幼少時から他人と色の感じ方が違うことを本人も自覚していることが多いのですが、軽度の場合ですと、全く気づいていないケースも少なくありません。

治療について

治療についてですが、根本的に治すということは困難です。ただ、色覚異常は、色の見え方が他人と異なるというだけで、悪化することもありません。お子さんには、日頃から色だけで物事を判断しない習慣を身につけさせることが大切です。また日頃の様子や遺伝的に色覚異常が疑われるようなら、眼科医に相談し、きちんと検査を受けることをお勧めします。

なお、後天性色覚異常の場合は、その原因となる疾患を治すことが優先されますので、原因によって治療法は異なります。なお加齢による色覚異常は自覚症状が起きにくいこともあり、放置されがちです。薄暗いところで色の区別がつかずに階段を踏み外して大けがをしたりすることもありますので注意が必要です。

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